大野輝雄です。
(株式会社アクションパートナーズ、採用定着士、社会保険労務士)
最近は、いろいろな
製品、サービスが値上げ
されていることを感じます。
価格転嫁を
どのように成功させるのかというのは
企業としてはご興味が
あるところではないでしょうか。
帝国データバンクより、
「価格転嫁の成功理由に関する企業アンケート」が発表されています。
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p230203.html
帝国データバンクが
2022年12月に実施した価格転嫁に関する調査によると、
自社の商品・サービスのコスト上昇に対して、
企業の販売価格への転嫁割合を示す
「価格転嫁率」は39.9%となっています。
この調査からも
コスト上昇分の多くは
会社側が負担していることがわかります。
企業努力で吸収できる
コストにも限界があると思います。
価格転嫁を成功させる方法について、
3点ご紹介します。
1.商品、サービスに付加価値をつけること
2.価格転嫁の理由を説明すること
3.価格転嫁前に予告をすること
1.商品、サービスに付加価値をつけること
自社の取り扱っている
商品やサービスに付加価値があって、
他社で購入するよりも
メリットがあると判断される場合は、
値上げした場合でも
継続して購入してくれるようになるでしょう。
ここで大切なことは、
自社で取り扱っている商品やサービスには、
すでに付加価値があるけれど
顧客が認識していないケースがあるということです。
場合によっては
自社内でも十分に認識できていないケースもあるように思います。
まずは、自社内で競合他社と比較して、
どこに優位性があるのかということを
言語化するところからスタートするのもいいでしょう。
2.価格転嫁の理由を説明すること
価格転嫁をするときに、その理由を説明することは重要です。
例えば、
・原材料の価格上昇
・労働力コストの増加
・為替レートの変動
・物流コストの上昇
など価格転嫁をする理由について
具体的に説明することができれば、
顧客に納得してもらいやすくなるでしょう。
3.価格転嫁前に予告をすること
ひとつの例として次の手順で進めてみてもいいでしょう。
①事前を通知をすること
価格変更を行う前に、
可能な限り早く価格変更の予告を行いましょう。
通知の方法には、WEBサイト、SNS、チラシなどがあります。
②価格変更の理由について説明する
さきほど「2.価格転嫁の理由を説明すること」で
ご紹介したものと同じことになりますが、
原材料コストの上昇や労働力コストの上昇など、
価格変更の理由を明確に説明するようにしましょう。
そうすることで、
新しい価格について理解をした上で、
購入するかどうか判断ができるようになります。
購入者との信頼関係を維持できるようになるでしょう。
あなたの会社では価格転嫁は成功していますか。
参考になれば幸いです。
またこのような情報をお届けいたします。
この記事を書いた人

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大野輝雄社会保険労務士事務所 代表
株式会社アクションパートナーズ 代表取締役
社会保険労務士
一般社団法人 日本キャッシュフローコーチ協会 認定キャッシュフローコーチ
一般社団法人 採用定着支援協会 認定採用定着士
銀座コーチングスクール(GCS)認定プロフェッショナルコーチ
関西学院大学卒業、2007年に社会保険労務士として独立。大阪市内を中心に人事・労務についてのサポートやセミナー業務を行っている。同株式会社ならびに社労士事務所にて支援した企業は100社以上。大阪商工会議所、神戸商工会議所、堺商工会議所、高槻商工会議所等にてセミナー実績90回以上。
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