近畿経済産業局より、近畿圏における人材確保・定着に取り組む中小企業の成功事例が紹介されています。
京都府の株式会社FUKUDA様(卸売業)の事例です。
【取組内容とその効果】
・社員がいきいきと70歳まで働ける会社にするため、外部コンサルティングを活用。
自社の取組を振り返り、将来ありたい姿を整理し、発信するメッセージの方向性の統一を図った。
・DXによりビジネスモデルの転換が進んだことで、これまでとは違う意識を持った人材を採用。
またDXによる効率化が進んだ結果として休暇が増えるなど、環境整備もつながっている。
同社は、「働き方を見直す必要性」を感じていました。
社員の平均年齢が上昇傾向にあり、通院や家族の介護等の必要性が高まっており、働き方を見直す必要性を感じていた。
そこで取組んだことは、
①会社の将来ありたい姿を整理して、短期・中期のゴール設定をした。
②そのメッセージを届けるために、会社案内を作成し、WEBサイトを再構築した。
③求人票の書き方や会社説明・採用面接での話し方を見直し、
会社の将来ありたい姿に共感してくれる人材かどうかを採用基準とした。
①で会社のビジョンを示して、②でそれを発信するツールを作成しています。
③でさらに求職者に選ばれるために、求人票の書き方なども見直し、会社のメッセージが届くようにしています。「会社の将来ありたい姿に共感してくれる」ことを採用基準にしていますので、会社に合った人材を採用することができるし、定着することが期待できます。
会社の発信するメッセージを決めること、それを発信することを継続することで、
会社に合った人材を採用し定着させることができるのではないでしょうか。
なにかのヒントになれば幸いです。
詳しくはこちらをご参照ください。
https://hatarakunarakinki.go.jp/mieruka_casestudies/
http://1.l-ork.jp/security/up/mieruka_kyoto_1.pdf
※動画でも解説しました。
この記事を書いた人

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大野輝雄社会保険労務士事務所 代表
株式会社アクションパートナーズ 代表取締役
社会保険労務士
一般社団法人 日本キャッシュフローコーチ協会 認定キャッシュフローコーチ
一般社団法人 採用定着支援協会 認定採用定着士
銀座コーチングスクール(GCS)認定プロフェッショナルコーチ
関西学院大学卒業、2007年に社会保険労務士として独立。大阪市内を中心に人事・労務についてのサポートやセミナー業務を行っている。同株式会社ならびに社労士事務所にて支援した企業は100社以上。大阪商工会議所、神戸商工会議所、堺商工会議所、高槻商工会議所等にてセミナー実績90回以上。
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