中小企業の賃上げ対策と社員の定着率を高める3つの秘訣|成功法

最近、ニュースで大手企業の思い切った賃上げの話題をよく耳にしませんか。大手生命保険会社でも、数万人規模の社員を対象に6%以上の賃上げを検討しているというニュースが流れました。

「そんなに高い昇給はうちでは難しい」と不安を感じる経営者も多いはずです。しかし、賃上げの目的は単に給料を増やすことだけではありません。大切なのは、社員が「この会社で長く活躍したい」と思える安心感を作ることです。

人手不足が深刻な今だからこそ、中小企業ならではの工夫が求められています。そこで今回は、中小企業の賃上げ対策と社員の定着率を高める3つの秘訣として、社員に長く働き続けてもらうための具体的な解決策を詳しく解説します。

大手企業が「連続での大幅賃上げ」に踏み切る本当の狙い

なぜ大手企業は、多額の資金を投じてまで賃上げを続けているのでしょうか。その背景を知ることで、私たちが取り組むべきヒントが見えてきます。

1. 良い人材を確保し、定着させるための投資

企業が成長を続けるためには、何よりも人が欠かせません。

・将来を担う新人の確保:初任給を引き上げることで、他社に負けない採用力を維持しようとしています。

・ベテラン社員の定着:賃上げを一過性のものにせず定着させることで、長期間の活躍を促しています。

・意欲の向上:給料という形で感謝を伝えることで、社員のやる気を引き出す効果を狙っています。

これらはすべて、将来の人手不足のリスクを解消するための先行投資といえます。

中小企業の賃上げ対策と社員の定着率を高める3つの秘訣

給料の金額だけで大手と競うのは簡単ではありません。しかし、社員が求める働きやすさや安心感を整えることは、中小企業でも十分に可能です。

1. 事務作業の効率化で「ゆとり」を生み出す

最新のテクノロジーを活用して、現場の負担を減らすことから始めてみませんか。

最近では、人工知能などの便利な道具を使って、難しい書類の読み込みや問い合わせ対応を自動化する動きが広がっています。中小企業でも、手書きの書類をデジタル化するだけで、事務作業の時間は劇的に減らせます。無駄な作業を削ることで生まれたゆとりを、社員の休息や新しい挑戦の時間に充ててあげましょう。

2. 無理な負担をかけない「心の健康」への配慮

仕事での過度なプレッシャーは、社員の離職に直結する大きな問題です。

厳しい目標を追いかけるあまり、社員が不正をしたり心を病んだりしては元も子もありません。定期的な面談を行い、現場で困っていることがないか経営者が耳を傾ける姿勢が大切です。風通しの良い職場を作ることで、社員は守られていると感じ、安心して仕事に打ち込めるようになります。

3. 将来のキャリアが見える仕組みを整える

社員が一番不安に感じるのは、このままここで働いていて大丈夫かという未来への不安です。

新しい知識を学ぶための講習費を補助するなど、成長を応援する姿勢を見せましょう。また、何を頑張れば評価されるのかをはっきりさせて、納得感を高めることも重要です。ライフステージに合わせ、働く時間や役割を柔軟に相談できる場を作ることで、この会社で長く活躍できるという確信が生まれます。

まとめ:社員への想いを形にして、強い組織を作ろう

中小企業の賃上げ対策と社員の定着率を高める3つの秘訣が示す通り、給料を上げることだけが正解ではありません。事務の効率化や心のケア、そして共に成長できる仕組み作りこそが、中小企業の生き残る道です。一人ひとりを大切にする姿勢こそが、最強の採用対策になります。

当事務所では、現場の負担を減らすための就業規則の見直しや、社員の意欲を高める評価制度の作成をお手伝いしています。大切な社員を守り、共に成長していきたいとお考えの経営者様は、ぜひ私たちにご相談ください。貴社の現状に寄り添い、一番良い解決策を一緒に考えてまいります。

 

参考資料:

日本経済新聞「日本生命、営業職4万人に6%以上の賃上げ検討」(2025年12月21日発表)

 

この記事を書いた人

大野輝雄
大野輝雄
大野輝雄社会保険労務士事務所 代表
株式会社アクションパートナーズ 代表取締役

社会保険労務士
一般社団法人 日本キャッシュフローコーチ協会 認定キャッシュフローコーチ
一般社団法人 採用定着支援協会 認定採用定着士
銀座コーチングスクール(GCS)認定プロフェッショナルコーチ

関西学院大学卒業、2007年に社会保険労務士として独立。大阪市内を中心に人事・労務についてのサポートやセミナー業務を行っている。同株式会社ならびに社労士事務所にて支援した企業は100社以上。大阪商工会議所、神戸商工会議所、堺商工会議所、高槻商工会議所等にてセミナー実績90回以上。
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